明治時代以降、全国から集まった入植者と共に北海道で暮らした全国の石工たちにより多様な参道狛犬文化が形成されている北海道。2024年時点では札幌市周辺のみの情報となりますが、札幌地域で産出される「札幌軟石」から生み出される札幌狛犬の美しい彫りは必見。北前船によって本州から運ばれてきた狛犬も見逃せません。宮城県仙台市に単身赴任で四年間住んでい...

栃木県には、江戸時代に入り爆発的なブームとなった石造狛犬奉納の火付け役になったとの説もある日光東照宮がある狛犬ファンの聖地。素晴らしい「はじめ狛犬」と多数お逢いできるおススメスポットです。

江戸狛犬。派手で見栄っ張りな江戸っ子気質が生み出したこの愛すべき狛犬たち。何れは狛犬を東京の観光コンテンツとして発信したい。そんな野望を抱いていたりします。とにかく東京に来たら、まずは狛犬を見に行ってほしい！そう思いながら都内狛犬巡りを楽しんでおります。

旧律令国において、武蔵国と下総国の一部にあたる現在の埼玉県は、江戸との交流も深く旧街道沿いに多くの江戸狛犬との出会いを楽しむことができるお勧めの狛犬さんぽエリア。日光街道沿いの宿場町単位で狛犬巡りをすると神社の集中している場所で効率よく狛犬と出会えます。

房総半島は石を運ぶ為の水運に恵まれていることから多くの参道狛犬が建立されている狛犬好きにおススメの狛犬散歩スポットが沢山あります。狛犬図鑑で出会いたい狛犬を見つけて房総狛犬散歩をお楽しみください。

石川県金沢市を中心に分布する加賀逆立狛犬は狛犬ファンからの人気も高いが、その他にも富山県・福井県にて多種多様な尾立型狛犬を楽しむことが出来る。北前船で運ばれた越前狛犬発祥の地としても名高く、参道狛犬好きとしては一度は行きたい注目のスポット。

愛知県と言えば全国を席捲している岡崎狛犬を思い浮かべる狛犬ファンが多いと思います。一見同じ形をしているように見える岡崎狛犬も、実は様々なバリエーションがあり、微妙な違いに気づくことでどんどん楽しくなっていく自分を発見できました。

滋賀県では笏谷石で彫られた素晴らしい狛犬たちと出会えました。なにわ狛犬たちには、贅を尽くした江戸狛犬と全く真逆のコンセプトを感じずにはいられません。奈良県では幕末の名石工と名高い丹波佐吉の狛犬が特におすすめ。

島根県で出会った来待石で彫られた出雲狛犬たち。彼らとはこの後日本海側の各地でその姿を見ることになり、狛犬が海運に乗って広まったことを教えてくれたのです。広島県からは玉乗り狛犬、岡山県からは備前焼狛犬が全国各地に出荷されていますので探してみてね。

四国には二度ほど訪問したもののいずれも仕事の為ほとんど狛犬巡りが出来ておりません。唯一香川県の金刀比羅宮を参拝した時に出逢った狛犬達をご紹介しています。何れゆっくり四国を狛犬巡りしたいものです。

佐賀県は全国屈指の狛犬王国。特に有名なのは肥前狛犬、そのシンプルで愛らしい姿に全国の狛犬ファンから注目の初期型狛犬です。その他にも岩乗り型など佐賀県はもっと散策してみたいスポット。福岡県は久留米市から筑後狛犬をご紹介。沖縄本島をレンタサイクルで回った時に出逢った狛犬のみご紹介いたします。

村落獅子とも呼ばれる沖縄本島独特の石獅子。中国から伝わった獅子が沖縄以外では狛犬として、沖縄では獅子＝シーサーとしてアレンジされていったものと思われます。自然石をそのまま獅子に見立てたような素朴な造りから見事な石造獅子まで多様な石獅子の意匠を楽しめます。